☆中学校☆
『二つの歯』 鹿沼市立東中学校 2年 高村 百花
今生えてる歯は「抜けて嬉しい歯」なのか、それとも「抜けて悲しい歯」なのか。私はこの考えを持ってから、より歯の大切さについて考えるようになりました。歯には二種類あります。抜けて嬉しい子どもの歯、抜けて悲しい大人の歯。これらはどんな違いがあるのでしょうか。
そもそも、歯が抜けるということ自体に変わりはありません。異なるのは抜ける理由です。子どもの歯が抜けるのは自身が大人に近づいているためです。そのため、子どもの歯が抜けた時には自分自身も周りも嬉しいものです。こうして子どもの歯が抜けた後、大人の歯が生えてきます。この大人の歯は本来抜ける事はありません。しかし、まれに抜けてしまうことがあります。それはむし歯になってしまったときです。
むし歯になってしまったからといってすぐに抜けてしまう訳ではありません。時間が経つにつれ、歯を支えている歯茎の部分が弱まり抜けてしまうのです。この大人の歯は、一度抜けてしまうと生えてこなくなってしまいます。想像してみて下さい。歯が生えてこなくなってしまったら、普段の生活の中で不便なことが増えてしまうかもしれません。歯には大切な役割がたくさんあります。食べ物をかみ砕くことや歯を強くかみしめることで力を多く入れること、言葉を発音しやすくすることなどです。快適な生活を長続きさせるために、歯はなくてはならないものです。その歯が抜けてしまったとき、改めて歯の大切さに気付くはずです。その歯が抜けてしまわないために、普段から歯のお手入れを心がけています。歯のお手入れで、一番身近で効果的なものが「歯磨き」です。幼い頃から、正しい歯磨きの習慣を続けていくことが大切です。しっかり細かく磨くことを意識して行えば、むし歯になるリスクはさらに減ると思います。それでも、むし歯になってしまうことはあります。もし、むし歯になってしまったら、抜けてしまう前に出来るだけ早く病院に行って治療することが有効だと思います。
このように、「歯が抜ける」ということに二つの理由があることが分かりました。理由が異なるだけで変わる「抜けて嬉しい歯」と「抜けて悲しい歯」の二つの歯。私は考えます。どちらの歯が抜けるのが良いのかを。