☆小学校低学年☆

 

●優秀賞

『わたしたちの歯』 鹿沼市立さつきが丘小学校 3年 安倍 彩月

 昨年のことです。家に帰ると、四才の妹のくちびるがすごくはれていて、泣いていました。
「どうしたの。」
心配して聞くと、お母さんが、
「ほいく園でころんで、上の前歯がおれてしまったの。」
と教えてくれました。血がたくさん出ていて、びっくりしました。水をのもうとしても、ごはんを食べようとしても、いたいいたいと、泣いていて、口にすることができませんでした。もう、ごはんが食べられなくなってしまったのか、本当に心配でした。
 わたしは、家にあった「体の地図ちょう」という本を取り出し、歯について調べてみました。すると、大人の歯は、上と下にそれぞれ一六本ずつ、合わせて三十二本あると書いてありました。くちびるやあご、ほっぺにかこまれた所を口くうとよぶと知りました。子どもの歯から、大人の歯に生えかわることは知っていたけれど、仕組みについては、よくわからなかったので、本を読んで、妹の歯も、また生えてくるなぁと安心しました。だけど、まだかたい物は食べられませんでした。歯が一本ないだけでも大変なことになるんだなぁと思いました。
 今は、まだ大人の歯は生えてきません。わらうと前歯が一本だけがなく、すきまが見えます。前歯では、かみきれないので小さく切って食べています。大変そうだけど、もうすぐ大人の歯が生えてくるのかときたいしています。
 大人の歯は、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで一生使います。元気な体をつくるために、とても大切な物です。これからも、歯みがきをていねいに行い、妹といっしょに歯を大切に守っていきたいと思います。